私のこと③~東京編~

24歳の時、友人とルームシェアをすることになり、実家を出て東京世田谷区へ引越ししました。

最初は、古いアパートに住んだため、ピアノを置くことができませんでした。

その頃は歯科助手や、ハンバーガーショップでのバイト生活をしていました。

1年ほど経ったころ、ピアノのない生活はストレスを感じてしまい、弾ける場所はないかと探していました。自転車で5分くらいの場所で見つけることができました。図書館の地下の音楽室にグランドピアノがあって、予約して利用することが可能になりました。たしか、18-21時で700円で借りていた記憶があります。仕事の後、週に2回ほど借りて思い切り弾いて、何とかブランクで動かなくなった指を元通り取り戻すことができました。自分のレッスンも先生にお願いして、受けられるようになりました。

やっぱり自分はピアノを教えることを仕事にしたいと思い、生徒募集を始めました。ありがたいことに、そのタイミングで、東京に来てから知り合ったピアノの先生をしていた知人が他県へ引っ越すため、その生徒さん5人くらい引き継ぐことができました。

あとは、スーパーや、図書館や、いくつかお店に自分で作ったチラシを貼らせてもらって募集しました。電話でお申し込みが入った時はとても嬉しかったです。また「いい音楽先生」というサイトに登録していたので、そこからも何件も紹介していただくことができました。

その当時は出張レッスンがメインでした。保護者様からは、子供が小さいので家に来てもらえるのはありがたいと言われ、それが当時のウリになっていました。あとは口コミで生徒さんが少しずつ増えていき、東京に来て6年目でバイトとの掛け持ちをやめて、ピアノのレッスンだけに専念できるようになりました。その頃にはルームメイトと一緒に近くのマンションに引っ越したので、実家からピアノを持ってくることができ、毎日家で練習できるようになったことに喜びを感じていました。

自転車や電車やバスを駆使して、桜新町、駒沢、二子玉川、池尻、田園調布などのエリアに住んでいる生徒さんのお宅を回りました。レッスン後に生徒さんや保護者様とお茶をいただきながら、ピアノのことだけでなく学校の話を聞いたりして、コミュニケーションを取ることができたのは、長くピアノを続けてもらう上でも良かったなと勉強になりました。また、3歳から70代の方まで幅広い年齢層の生徒さんを教えることができたのも良い経験となりました。

発表会も東京では6回できました。生徒さんの成長を間近で見ることができました。講師演奏は場数を踏むためにも必ずやるようにしていますが、連弾の回とソロの回と交互にしていました。何度やっても緊張します。生徒さんや保護者様に一生懸命な様子を見ていただければと思いながら、演奏していました。

東京に来て11年目になる頃には、結婚し、その後、福島県郡山市へ引っ越ししました。

続きはまた次回に。

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